バッハも吹いていたリコーダー

リコーダーといえば、「小学校の音楽の時間」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
でも実は、バロック時代にはリコーダーはれっきとしたソロ楽器。管弦楽やチェンバロと一緒に演奏される、渋くてかっこいいクラシック楽器なんです。
バッハやヘンデルなどが作曲した曲の中には、現在はフルートで演奏されているものも多くありますが、リコーダーで演奏するとまた違った、端正で味わい深い響きが楽しめます。バッハ自身もリコーダーの名手だったそうです。
音域は約2オクターブ。フルートほど自由な音域ではありませんが、YouTubeなどでは、早いパッセージを軽やかに巧みに吹きこなすリコーダー奏者もたくさんいらっしゃいます。
バロック音楽に限らず、クラシック、童謡唱歌、映画音楽、Popsなど、さまざまなジャンルをリコーダーで楽しんでみましょう。
リコーダーは、オカリナと同様に息を入れるとすぐに音が出る楽器です。楽器が初めてという方にも、気軽に音楽を楽しむことができると思います。
バロック式とジャーマン式
ソプラノリコーダーには、「バロック式」と「ジャーマン式」の2種類があります。
違いは、上から4番目(右手人差し指)と5番目(右手中指)の部分の穴(ホール)の大きさにあります。

小学校などでよく使われているいるのはジャーマン式のソプラノリコーダーです。
小学校で習う曲では、「♯(シャープ)」や「♭(フラット)」が出てくることが少ないため、
「ドレミファソラシド」の運指が簡単に作られているのが特徴です。
一方、バロック式は「ファ」の運指がジャーマン式よりも難しくなりますが、
「♯(シャープ)」や「♭(フラット)」の運指が比較的簡単になります。
また、アルトリコーダーやテナーリコーダーなど、ソプラノリコーダー以外のリコーダーはすべて【バロック式】です。
そのため、当教室ではアルトリコーダーを基本としていますが、【バロック式】をおすすめしています。
基本はアルトリコーダー
当教室では、基本的にアルトリコーダーでレッスンを行っています。深くて温かく、落ち着いた音色が特徴です。
先にも紹介したように、バロック式のアルトリコーダーを用意していただくと、ソプラノリコーダーも演奏したくなった時にもスムーズに移行できるため、おすすめしています。
理想は木製のリコーダーですが、樹脂製のリコーダーは価格もお手ごろで、お手入れも簡単。メンテナンスも基本必要ありませんので、どちらを選んでいただいても大丈夫です。
まずは樹脂製のリコーダーから始めて、慣れてきたら木製へステップアップするのもよい選び方だと思います。

楽器(購入)について
My楽器をお持ちの方は、ご持参ください。
基本はアルトリコーダーでのレッスンですが、ソプラノリコーダーでも可能です。
※どちらも【バロック式】をおすすめしています。
楽器の材質は、木製、樹脂製(プラスチック製)どちらでもOKです。
レッスン初回からご自分の楽器をご持参いただくのが基本です。
樹脂製のリコーダー:アルト・ソプラノともにネットで3,000円〜4,000円程度で購入できるようです。価格も手ごろで、お手入れも簡単です。
木製のリコーダー:使用している木の材質やメーカーによって価格に幅があります。
数万円から、数十万するものまであります。
どの楽器を購入するか悩まれる方はお気軽にご相談ください。