小学1年生からのレッスン

4歳の時から「絶対にフルートを吹きたい」という強い気持ちをもったお子様がいらっしゃいました。
小さな手でオカリナやリコーダーから始め、年長のときにU字管のフルートへ移行。さらに体格の成長に合わせて、本来のストレートのフルートに進みました。
努力を重ね、小学3年生で日本クラシック音楽コンクール全国大会入賞を果たしました。
現在は大学生となり、社会人とフルーティストの両立という夢を歩み続けています。コンサートなどにもご招待いただいています。
基本的には、小学1年生からのレッスンをおすすめしていますが、先にお話ししたような前例もありますので、年齢に応じた楽器や指導方法で対応することも可能です。ご相談ください。
体が小さいお子様は

小さなお子様の場合、身体の大きさ(腕の長さ)で通常のフルートを持つのが難しいことがあります。
フルートを持てるようになるまでの間、リコーダーやファイフなどを使ってレッスンします。

お子様用に頭部管がU字の形になったものがあります。フルートの一部である頭部管をU字に曲げるたものを使うことで、腕の長さが短いお子様でも無理なく持てるようになります。
この頭部管ですと身長が110センチくらいのお子様から使えると言われていますが、手の大きさ、腕の長さなどの関係もあり人それぞれです。
U字管の頭部管は、ストレート管の頭部管、フルート本体とのセットになりますから、しばらくは買い替えも不要です。
身長130センチくらいのお子様はストレートの頭部管で吹けるようです。こちらは大人の方々が使うフルート(頭部管)と同サイズです。
自宅での練習は

小さなお子さまの場合、練習が大好き!というタイプはなかなか珍しいかもしれません。
たくさん練習する必要はありませんが、できれば毎日5〜10分でも楽器に触れるようお伝えしています。
「継続は力なり」。小さな積み重ねが、大きな自信につながっていきます。
「どうしても練習したくない!」というお子様には1日1回だけでもフルートケースを開けて、大切な楽器を見てみようねと声をかけたこともありました(笑)
自宅で楽器を吹くことが難しい環境のお子さまもいらっしゃいます。
そんな時は、音を出さずにできることをしてみましょう。たとえば、ケースからフルートを出して磨く、フルーティストの演奏動画を見る、指だけで練習する、楽譜を読む――どれも立派な練習です。
少しずつでも続けること。それが、なにより大切です。
小学1年生から高校卒業まで

小学1年生から高校卒業まではフルートを専門にレッスンしております。
吸収力の高いこの時期だからこそ、フルートを通して音楽の楽しさを感じながら、自分の表現を大切にする力を育てていきます。
楽器を演奏するということは、楽譜に書いてあるリズムや、「音をだんだん大きく」「ここからテンポを遅く」というような演奏指示を指定されたとおりに正しく実現して行く力、さらに作曲者が伝えたい想いを楽譜から読み取ること、それを元に自分自身でイメージを膨らませ、自分ならではの演奏を作り上げる力が求められます。
難しく聞こえるかもしれませんが、レッスンを通じて「楽譜を読み、理解する力」「想像する力」「自分らしく表現する力」を身につけていきます。
音色を磨き、思い通りに演奏できるようになるために、毎日練習するという粘り強さも大切です。
先にあげたような力をレッスンを通して自然と身に付けながら、音楽を楽しみ、お子様が自信を持って成長していけるお手伝いをさせていただきたいと思っております。
体験レッスンでは保護者の方にも見学をお願いしております。
通常のレッスンでもぜひ同席していただき、お子様の成長をご覧いただければと思います。
ソリストとして演奏できる力を

吹奏楽部に入部していて、部活で演奏する曲をレッスンしたいと希望される方もいらっしゃいます。
日々楽しみながらも、コンクールのためのオーディションがあったりと、懸命に練習に励んでいます。
部活で必要な曲のレッスンもしておりますが、コンクールや部活で吹く曲の他にも、基本練習や、ビブラートのかけ方、クラシックのソロ曲、Popsなども取り入れております。
当教室での目標【ソリストとして演奏できるようになる】
その力は部活でもきっと役立つはずです。
そのため、部活で必要な曲だけをレッスンする形は取っておりません。あらかじめご了承ください。
勉強も部活も、そしてフルートも

先にお話したように、吹奏楽部で頑張っているお子様、その他にもまったく別の部活に入部しながらレッスンを続けてくださったお子様もいらっしゃいます。
過去には、スポーツ部のマネージャーをしながらレッスンに通い、コンクールに挑戦したお子様も。
部活では別の楽器を担当しているけれど、「どうしてもフルートが吹きたい」とレッスンに通い、どちらも大切に頑張っているお子様も。
受験期にお休みしたり、区切りで退会されるお子様もいらっしゃいますが、保護者様とご本人の希望で、毎日の練習、週2回のレッスン、コンクール挑戦、難関高への受験(合格)と、すべてを真剣に取り組みやり遂げたお子様もいらっしゃいます。
お子様の多様なモチベーションを支え、レッスン時間を有意義にそして充実したものできるように努めて行きたいと思っております。
発表会では

当教室では年に2回の演奏の場を設けています。
1つは【ミニ演奏会】、ご家族や親しい方をお招きして行われるみんなで和やかに演奏を楽しむ小さな発表会です。
もう1つはポスターなどで一般の方にも告知して開催される【大きな発表会】です。リハーサルから本番まで大人の生徒様と一緒に同じスケジュールで行います。(画像はリハーサルで伴奏の先生と合わせています)
発表会や人前での演奏に、(内心は緊張していると思いますが)意外と落ち着いて臨むお子様も多くいらっしゃいます。大人の方々からは、その余裕ある(ように見える)様子が飄々としていて印象的に映ることもございます。
普段のレッスンとは違い、聴いてくださる方が多くいる環境で演奏することはとても良い経験になると思います。
ご家族の皆様にとっても、お子様の頑張る姿や変化を感じられる大切な時間となっているようで、「想像以上にしっかり演奏していて驚いた」「成長が感じられて嬉しかった」といった、温かいお声を保護者様からいただくこともございます。
詳しくは大人のためのレッスンの「発表会について(その1・2)」をご覧ください。
ソロコンクールへの挑戦

レッスンの進捗状況に応じて、【クラシック音楽コンクール】や、【全日本中学生・高校生管打楽器ソロコンテスト】などのコンクールへの参加をご提案することもあります。
その際は、ご本人と保護者様にご相談させていただきます。コンクール参加には、コンクール参加費、ピアノ伴奏者への謝礼や会場への移動など、ご家庭の時間的・金銭的なご協力も必要になります。無理のない範囲でご検討いただければと思います。
ご自分の意思で積極的に挑戦したいと希望される方のサポートも行っております。
自宅での練習も不可欠で、ご家庭のご協力も重要な役割を果たします。
ソロのコンクールに挑戦しているお子様は、一つの曲を半年から一年かけて繰り返して練習することもあります。
コンクールの時期が近づくとピアノ伴奏を担当してくださる先生との伴奏合わせの練習も行います。
やる気と自信が継続できるように、レッスンを進めて行きたいと思います。
もちろん、コンクールには参加せずに、日々のレッスンを楽しみながら続けている生徒さんもいらっしゃいます。
それぞれの目標やペースを大切にしながら、丁寧にサポートしてまいります。
一人ひとりの挑戦と、その先にある成長

当教室では、小学生から高校生まで、これまでにさまざまなお子様がコンクールに挑戦してきました。たとえば、こんな実績があります。
・小学3年生から6年生まで連続で「日本クラシック音楽コンクール」全国大会に入賞、小学5年生で「日本ジュニア管打楽器コンクール」本選にも出場
・中学2年生・3年生で連続して「日本クラシック音楽コンクール」全国大会に出場、中学2年生では「全日本中学高校生管打楽器ソロコンテスト東北大会」にも出場
・中学2年生で初挑戦し、「日本クラシック音楽コンクール」全国大会に出場
・高校2年生で初めてコンクールに挑戦し、「全日本中学高校生管打楽器ソロコンテスト東北大会」に出場
・小学5年生からコンクールに挑戦し、中学2年生・高校1年生で「日本クラシック音楽コンクール」全国大会に出場、中学1年生では「全日本中学高校生管打楽器ソロコンテスト東北大会」に出場
これらの成果のほとんどは、レッスンを始めてから2〜3年の積み重ねの中で実現したものです。
ほとんどの生徒は、楽器を手にするのも初めてというところからのスタートでした。
こうした挑戦を続けるお子様がいる一方で、「今年はコンクール挑戦はお休みしたい」「コンクールには一区切りをつけて、これからは演奏そのものを楽しみたい」と気持ちを整理して相談してくれる生徒もいました。
コロナ禍で大会出場を断念せざるを得なかった生徒もいます。
また、結果に結びつかなくても、最後まで粘り強く挑戦を続けた生徒もいます。
コンクールに出る・出ないに関わらず、自分のペースで音楽と向き合っている生徒、学校の部活動に力を注いでいる生徒など、関わり方はそれぞれです。
そして、こうした活動を続けてこられたのは、日々お子様を支え、見守ってくださる保護者の皆さまのご理解とご協力があってこそだと感じています。
毎週の送迎や日々の声かけ、練習のサポートなど、時には思いがすれ違うこともあるかもしれません。
目には見えにくいけれど大切な関わりが、お子様たちの成長に大きくつながっています。
どんな想いであっても、一人ひとりの音楽への気持ちを大切にしながら、みんなが自分らしく音楽に打ち込めるよう、これからもサポートしていきたいと考えています。
